毎月8枚ずっと無料の「ましかく」写真プリントサービス『ALBUS(アルバス)』やロスレスブーケ・お花の定期サービスを扱う『FLOWER』などを手掛けている、ROLLCAKE株式会社。
新しい期を迎えるタイミングで、チームメンバーが集まる1泊2日の合宿を企画したという事業責任者の須藤理恵さんに、実施した理由やチームビルディングの手応えを聞きました。

■実施時期
2022年11月(1泊2日)

■実施場所
WeBase鎌倉

■参加人数
同じ事業に関わるメンバー15名ほど

■合宿の主な目的
チームビルディング、キックオフ、サービスコンセプトメイキング

お話を聞いた人

写真
ROLLCAKE(ロールケーキ)株式会社 ブランドディレクターの須藤理恵さん。広告代理店、ブライダルジュエリーやアパレルの事業会社を経て、2020年にROLLCAKE株式会社に入社。写真の定額プリントサービス『ALBUS』のブランドディレクター、事業責任者を務める。

オンライン中心の業務の中で、リアルで集まる機会をつくりたい

──須藤さんが事業責任者を務めるサービス『ALBUS』についてと、組織の特徴を教えてください。

ALBUS』は「毎日を宝ものに。」をコンセプトに、毎月好きな写真8枚とマンスリーカードを無料でお届けする写真プリントアプリサービスで、2023年で7年目になるプロダクトです。おかげさまで事業規模やユーザー数なども順調に伸ばしていて、会社の屋台骨となっているサービスです。

チーム人数は10名ほど (※)。住んでいる場所はバラバラで、関東の人もいれば関西、四国を拠点にしている人もいます。

リアルで集まる機会はほぼなく、コミュニケーションツールを通じてオンライン中心で日々の業務を進めています。

※2023年3月時点

ALBUS
『ALBUS』は2016年にリリース以来、その手軽さやユーザー体験を追求したサービス設計でファンを集め、写真プリントアプリとしてはハードカバーアルバム販売のシェア1位を誇る(2021年時点)。[提供:ROLLCAKE]

──んな中で、今回あえて1泊2日の合宿を企画した理由は何だったのでしょうか?

組織がだんだんと大きくなる中で遠方のメンバーも増え、またコロナ禍もあり、対面で膝をつき合わせてコミュニケーションをとったりチームビルディングをしたりする機会がなかなかありませんでした。

業務の進行はオンラインツールで問題なくできるのですが、組織の方針共有や今後のありたい姿などを話し合いたいとなったときに、対面で集まってじっくりと会話できる機会があればと思い、会社の期が変わるタイミングで合宿を企画しました。

サービスのゴールを共有し、「ありたい姿」を考える

合宿の風景
合宿には、コアで事業を進めているメンバーに加えて、お客様対応などを担うサポートメンバーも参加した。 [提供:ROLLCAKE]

 

──1泊2日のうち、1日目はどんなことをしましたか?

1日目は、今期の振り返りと事業ゴールの共有をしました。

それから、仕事の話からは少し離れて、“自分の人生を振り返りつつ、100歳まで生きるとしたらどうなりたいか”を書き出すワークをやりました。個人のビジョンや未来のありたい姿を考えた上で、現時点で“ROLLCAKEという会社の中で何をしたいのか”を明確にする時間をつくりたいと思ったんです。

普段なかなか個々の思いを共有し合う時間がなかったので、“この人は本当はこういうことをやりたいのかな”“こんなことを考えていたんだ”など新しい発見がありましたね。

──気づきの多い時間だったんですね。2日目のプログラムも教えてください。

2日目は、サービスの指針になる『ユーザー体験設計書』アップデートのための議論をしました。『ユーザー体験設計書』というのはROLLCAKE独自のもので、ライフゴール、感情的ゴール、機能的ゴールといった3点でサービスのゴールを定めて、その実現に向けて動いていくためのいわば“サービス運営の拠り所”です。

どうしてもサービスを作っていると、やっぱりこんな機能もいれたいとか、ここはなくてもいいんじゃないか……など色々な意見も出てくるのですが、ユーザーに提供したい価値がぶれないように立ち返る場所として活用しています。

そしてその設計書も、社会の変化やユーザーが求めることにフィットした形に書き換えていかないといけない。 そこで合宿の2日目は、体験設計書についての議論に時間を使いました。

──オリジナリティのある取り組みですね。議論してみて、どうでしたか?

かなり盛り上がりましたね。やはりディスカッションをするときは、対面で集まったほうが活性化するなと感じました。オンラインだと人や立場によっては少し意見を伝えにくいこともあるかもしれませんが、みんなが同じ場にいて空気感を共有しながら話すことで、建設的に物事を進められる。同じ方向を向きやすいことも実感しました。

「自分たちらしい、アットホームな施設で合宿を開催したい」

レストラン
合宿に使用した「WeBase鎌倉」。都心からも行きやすく、目の前は海という開放感のあるロケーションだ。「朝に海辺を散歩してリフレッシュしている社員もいました」(須藤さん)

 

──今回、コワーケーション.comを利用いただき合宿を実施されましたが、利用のきっかけを教えてください。

合宿開催が初めてということもあり、色々なサイトで情報収集をしていたのですが、単に「研修」「企業合宿」で探すと“ザ・研修”のような大きくてかための研修施設が上がってきて……。

私たちは、数百人単位で開催するわけではないですし、アットホームかつ非日常的な環境で自分たちらしく開催できたら良いなと思っていました。

そんな中で、“ちょっとオシャレ”な場所や、チームビルディングに使える発想がなかった施設なども扱っているコワーケーション.comのサイトを見つけて、自分たちのやりたいことにフィットする提案をしてくれそうな気がしてフォームから問い合わせをしました。

実際に問い合わせ後は、コワーケーション.comの担当者の方がとても親身になってニーズを汲み取り、施設の提案や細かい手配をしてくれて、開催に集中することができて助かりました。

「コミュニケーションが活発に」開催後の変化

──開催後に日常の業務を進める中で、組織の変化を感じることはありますか?

会社としての新しい期がスタートした際、合宿で組織が目指すことについて議論をして合意形成ができているので、みんなが同じゴールに向かってスムーズに走れている印象があります。

また、これまでオンライン上だけだと、メンバー同士が“どこまで本音で話せているのかな”と少し不安に感じる部分もあったのですが、2日間の合宿を通じて濃密な時間を過ごしたことで、チーム内により心理的安全性がある状態になったのかなと感じています。

施策を始めるときも、気軽に「あの人に声をかけてみよう」「ちょっと聞いてみよう」などチーム内で気軽にコミュニケーションを取り合っている姿も見られて、円滑に進められるようになりました。

──合宿を検討されている方にむけて、経験者として伝えたいことがあればぜひお願いします!

初めての取り組みでしたし、企画やコンテンツづくりで不安な面はありました。でも実際に開催してみると、みんながリアルな交流を楽しんでいる姿が印象的でした。

「合宿での学びや得るものはあったか?」という開催後のアンケートでは全員が「あった」と回答するなどポジティブな声も集まり、まずはやってみてよかったなと思っています。

また運営面は、急な人数変更や個別の調整など、予想外のトラブルはつきもの。自分たちで全てやることもできるとは思うのですが、どうしても調整や施設とのやりとりなどには手がかかります。そこをノウハウがあるプロにサポートいただくことで、安心感をもって進めることができました。

今後も、今回の合宿のようにじっくりと対面で集まる場を定期的に開催していきたいと思っています。今回は神奈川でしたが、西日本のメンバーも増えるのでエリアを変えて開催できればと思いますね。

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■ALBUSのサイトはこちら


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