コロナ禍が終息し、日常を取り戻した2024年。
ハイブリッドワークやリモートワークが定着する一方で、対面での交流の重要性が見直され、オフサイトミーティングや合宿などの機会が再び注目されています。
では近年、どんなオフサイトミーティングや合宿を行う企業が増えているのでしょうか。企業のオフサイトミーティングやチームビルディング合宿の手配を行うコワーケーション.comが、最新のトレンドや事例をご紹介します。
注目ポイント1:ウェルビーイングを重視したプログラム
ストレスフルなビジネス環境やテクノロジーの進化などによる社会の変化により、心身の健康を保つことが難しくなりつつある今、ウェルビーイング(Well-being:身体的・精神的・社会的にも良好な状態)への関心が高まっています。
仕事面では、身体・精神の健康がモチベーションやパフォーマンスに直結するため、社員が健康で幸せな状態であることは企業の成長にも重要です。
さらに、メンタルヘルスを整えることにより、クリエイティビティが刺激され、柔軟な問題解決やチームワークの向上にもつながります。ウェルビーイングは、個人の幸福だけでなく、持続的なビジネスの成長と社会全体の活力にも欠かせないことなのです。
そんな中、オフサイトミーティングではリラクゼーションやメンタルケアを組み合わせたプログラムが人気を集めています。マインドフルネスセッションやヨガ、ネイチャーウォークなど、リラクゼーションを通じて生産性を高める活動を取り入れるのもおすすめです。
おすすめプログラム:自然あふれる環境の中での宿坊体験
南アルプスの魅力を満喫、宿坊ステイ【法源寺】
慶長元年(1596年)に法源坊日華上人により創建された日蓮宗のお寺、法源寺。「宿坊 南アルプス法源寺」は、本堂のある法源寺から歩いて約5分の場所にある、古民家をリノベーションした一棟貸しの宿坊です。
朝のお勤めの他、境内をご住職とともに清掃し、心もともに掃き整える「作務(さむ)」や、お経の一部を毛筆で書き写しながら心を整える写経、水を被り心と身体を清める水行など、さまざまな修行体験を行うことができます。日常の業務から離れて、デジタルデトックスの時間にもなりそうです。
甲府駅から車で約30分。周辺には桃などの果樹畑があり、静かな環境です。中庭ではBBQや焚火、テントサウナなども可能です。
■宿坊 南アルプス法源寺
〒400-0305 山梨県 南アルプス市十五所110
・部屋数:4室+DK
・収容可能人数:2~8人
・お問い合わせ :施設利用に関するお問い合わせはこちら
おすすめプログラム:自然の中で立ちどまり、対話するネイチャー・ダイアログ
オフィスから離れた大自然の中に入ることでいったん立ち止まり、体験や対話を通してメンバー間の心理的安全性を高めるネイチャー・ダイアログ。
この研修では、まずグループ全体で自然の中での体験活動(登山やカヌー、ブッシュクラフトなど)を行い、自然を感じるアクティビティを通じて少しずつ感覚を開いていきます。
その後はたき火を囲みながら対話の時間。ゆらめく炎には心が安らぐ効果があると言われ、日頃なかなか話す機会のないメンバーの価値観や思いなどを共有することができるでしょう。
対話のあとは現実の課題に落とし込み、議論を進めていきます。豊かな自然環境とこれまでのプロセスによって、グループが抱える問題解決の助けとなるだけでなく、グループとしての一体感アップも期待できそうです。
注目ポイント2:ユニークな体験型アクティビティ
これまでは研修といえば座学が一般的でしたが、最近ではチームビルディングを目的として、体験型のアクティビティを取り入れる企業も増えています。
サバイバルゲーム、ボルダリング、アウトドアの料理体験など、ユニークな体験型アクティビティは、チームの結束やコミュニケーションの向上に非常に効果的です。
また、アクティビティを通じて普段の業務とは異なるスキルやリーダーシップを発揮できる場面が多く、個々の多様な力を知る機会になります。これにより、普段の職場では見えにくいメンバーの個性が浮き彫りになり、互いの理解が深まるとともに、仕事への新しい視点やアイデアも生まれるため、チームのパフォーマンス向上につながっているようです。
おすすめプログラム:「同じ釜の飯」を共有しよう!かまどご飯体験
カミツレの宿 八寿恵荘
国産カモミールのスキンケアブランド「華密恋」から生まれた「カミツレの宿 八寿恵荘」。日本で初めてビオホテルジャパン認証を取得した、ゲストの健康だけでなく環境にも優しいホテルです。
ユニークなのは、併設する「愛農かまど」でチーム全員で薪割りからご飯を炊く体験ができること。まさに「同じ釜の飯」を共有することでグループワークの充実度が高まりそうです。
かまどでご飯をつくる体験は、一体感の醸成にもつながりそう。館内には、イベントやワークショップなどに適した共有スペースも。季節毎にさまざまなイベントを開催。カミツレの苗の収穫・定植体験、ヨガ教室や座禅体験など自然の中でリラックスしながらアクティビティを楽しめます。
■カミツレの宿 八寿恵荘
〒399-8604 長野県 北安曇郡池田町広津4098
・部屋数:7部屋
・収容可能人数:26人
・設備:ホワイトボード、プロジェクター など
・お問い合わせ :施設利用に関するお問い合わせはこちら
おすすめプログラム:戦闘型チームビルディング研修
元陸上自衛隊員の組織コンサルタントが、激しく変化する状況の中で目的を見失わずに自走して行動できるチームを作っていけるように考案した、ラジコン戦車やレーザー銃を使った参加型の研修プログラム、「戦闘型チームビルディング研修」。
現状のチームワークの課題の発見から実際にチームワークが良くなっていくまでの過程を体感できるので、本質的な学びが得られます。非日常的な体験を通じて、実際の業務にも役立つスキルを学べる点が特徴です。
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注目ポイント3:テクノロジーを活用したハイブリッド開催
オフサイトミーティングは基本的にはリアルで集まる場ですが、参加者の中にはどうしてもさまざまな事情で当日現地での参加が難しい人もいるでしょう。
そんな時は、テクノロジーを活用したハイブリッド開催を選ぶ方々も増えています。
海外など遠隔にいる場合やご家庭の事情、体調などに考慮した“誰も取り残さない”仕組みにすることも、チームの結束には欠かせません。
VR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)技術を活用すれば、リアルとオンラインの境界を超え、遠隔でも現場にいるかのような体験ができます。これにより、会場に足を運ぶことができないメンバーも一体感を持って参加でき、同じ体験を共有することでコミュニケーションの質も向上します。
また、テクノロジーの活用は移動時間の短縮や環境負荷の軽減にもつながるため、企業のサステナブルな姿勢を反映する取り組みとしても評価されています。
おすすめ施設:設備も豊富な非日常感あふれるリトリート施設
LIME RESORT HAKONE(ライムリゾート箱根)
リトリートを目的とし、アイデアが浮かびやすくなるよう徹底的に考え抜かれた建築空間が魅力の「LIME RESORT HAKONE(ライムリゾート箱根)」。ホワイトボードやミーティングテーブル、会議設備が完備されていながらまるで別荘のように寛げる、オールインクルーシブ施設です。
館内を巡る回廊はただの廊下ではなく、歩き回りながら考える脳を刺激するよう考えられています。設計を手掛けたのは「ポンピドゥー・センター」や「関西国際空港旅客ターミナルビル」「ベルギー大使館」の建築デザインに携わってきた日本を代表する建築家岡部憲明氏。 大人の落ち着いた研修合宿に最適で、合宿利用のリピーターも多い施設です。
暖炉のある開放的なスペース。階段状になったシアターラウンジ。180インチのスクリーンは、昼間は研修やプレゼンテーションで活用し、夜は大音量で映像を楽しむこともできます。
*ライムリゾート箱根を利用して研修合宿を行った方のインタビューはこちら。
■LIME RESORT HAKONE(ライムリゾート箱根)
〒250-0631 神奈川県 足柄下郡箱根町 仙石原1246-845
・交通:小田原駅または箱根湯本駅から箱根登山バス(桃源台線桃源台行き)で「南仙石原」または「東京放送入口」下車、バス停より徒歩3分
・施設情報:部屋数 28室|収容可能人数 102名人
・コワーケーション設備:プロジェクター&スクリーン、ホワイトボード
、延長ケーブル、など
・お問い合わせ :施設利用に関するお問い合わせはこちら
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2024年のオフサイトミーティングは、仕事の成果だけでなく、参加者の心身の健康やリフレッシュにも重点が置かれている傾向があります。
また、テクノロジーやサステナビリティも重視されているため、これらを組み合わせたプログラムや施設が今後さらに人気を集めそうです。